一時代前のもの切符。

一時代前のもの、今回は鉄道編、切符である。

簡単な説明

鉄道等の交通機関に乗るため、料金を払う際に受領する紙片。

活躍時期

たぶん、鉄道黎明期から20世紀の間。

絶滅危惧状態に至った時期

スイカ等非接触型システムが一般化した頃。

コメント

切符とは、電車に乗るために必要の証票のことなのだそうだ。

だいたい大きさは、53くらいかな。

記憶に従い、編年体で書いてみる。

覚えている限りでは、昭和43年くらいまでは、硬券と呼ばれるボール紙で目的地等を事前に印刷したものが主流。

当然、駅員さんのいる切符売り場で購入。

目的地を言うと、その場で当日の日付を印字するものだったか。

改札口にいる駅員さんに渡して、鋏でパンチを入れてもらい、目的地の改札口で駅員さんに渡しておしまいと言うシステムである。

その後、自動券売機が昭和43年くらいに出てきた。

京成立石駅が示準である。

お金を入れると、その場で印字された切符が出てくるのである。

券売機で売られる切符は軟券と言うようだ。

定義はいろいろありそう。

この後、自動改札機が出てくる。

時期は昭和55年頃か、もっと遅かったかな。

全駅に着いたのは、平成に入ってからか。

軟券の裏側に磁気が塗られており、自動改札機に投入すると、自動的にパンチされて出てくるのである。

出口では、自動的に回収である。

このあたりまでは、切符は存在していたのである。

裏側に磁気が塗られようと、印刷したインクが時間が経つと消えて行ってしまおうと、紙の実物として存在していたのである。

壊滅的な状態になったのは、スイカやパスモと言った非接触式のカードが出てきてから。

あのカードにお金をチャージしておけば、改札口の所定の位置に触れるだけで、電車に乗れるようになったのである。

これは、便利であった。

そして、切符の存在そのものを脅かす事態にもなったのである。

このカードさえ持てば、切符を買わずに済むのである。

今、駅に行ってみると、まず自動券売機の数が著しく減っていることに気づくであろう。

最盛期の15以下の数である。

それから、自動改札機で切符に対応している機械も減っている。

こちらも、対応するタイプは5台のうち1台程度になっている。

皆さん、駅に行ってみてみると、愕然とするはずである。

これは、一時期の公衆電話の凋落時と同じような経過をたどっていそうである。

今、あの券売機を使う人は、カードのない人か割引の回数券を購入する人くらいになっているのである。

明治5年に鉄道ができて以来、ずっと鉄道に寄り添ってきた切符である。

しかし、とうとう、料金徴収システムの傍流に置かれることになったようだ。