映画「GHOST IN THE SHELL」

http://ghostshell.jp/

高度に義体化が進だ少佐、押井版は「人間たり得るものは何か?」という哲学的で漠然としたテーマだったと思いますが、本作は「私はいったい何者なのか?」と言うテーマとなっており、押井版よりはわかりやすい内容になっていました。

だからなのか、少佐の性格が今ひとつ毅然としなくて、情緒不安定な感じなのが残念でしたね。

またCGがこれだけ発達しているのだから、少佐の裸身の表現はもう少しスマートに見せられなかったのかなと。

分厚いラテックスを纏ったような裸身は、ちょっと興醒めでした。

総体としては期待を裏切らず無難に纏まっているなと言う印章ですが、テンポが悪躯感じますね。

アニメと違い情報量が多い、また高速な動作をスローで見せるというやり方とか、その他表現はマトリックスとかでもやっているので、原作に寄せず高速でテンポある展開の方がインパクトのある作品になったのでは無いかと思います。

なので、一般的な興業が振るわないのもわかりますね。

いかねたバレ含みます。

少佐は「草薙素子」ではなく物語が始まり、義体化前の自分が何者かを探すうちに「草薙素子」である事を知る流れになっています。

少佐である記憶は上書きされた物で有り、ここら辺が少佐としての立ち位置がハッキリしない芝居となっているのが釈然としないところでしたね。

人形遣いはクゼと名乗り役も立場が違っていて、少佐は脳幹移植の完全義体化第1号の成功体で、クゼはその前に脳幹移植をして失敗したがなんとか生き残り、復讐を企てるという関係です。

実は少佐とクゼは幼少期顔見知りで有り、「素子」と「ヒデオ」と名乗っていたと。

この名前のコンビも、往年のSF界を知っているとクスリと笑えるところですね。

この素子の母親役として桃井かおりさんが出てきたのには驚きました。

オリジナル作品へのリスペクトはとても感じますが、もう少し違った表現でも良かったとも追いました。