ボウイばっかの日々 其の漆

等々7回目になります。ボウイ日記です。

もうすぐ終わりに近づいて来たので非常に焦っていたデヴィッド・ボウイ大回顧展

DAVID BOWIE is にやっと行って参りました。

ついにルーベンスの絵を観ることが出来たネロの気分であります。

一人で観に行ってるので、この興奮を伝えるパトラッシュ役が僕にはいなかったん

ですけどね。。。

ご覧になった友達さんの情報を色々とインプットしてあったので、色々と役に立ちました。

ありがとうございました。(と書いてもこの日記を読んでもらえるかわからないので独り言に

近いセリフですけどね)

会場の寺田倉庫の最寄りの駅天王洲アイルで改札を出る前にポスターの写メってチケット

売り場でその写真を見せるとステッカーがもらえること。1階のカフェでドリンクを頼むとボウイ

コースターがゲット出来ると。会場をしっかり観ると全部で2時間以上は必要だと言うこと。

などを教えて頂いていたのはすべて有効活用させてもらいコースターもステッカーもゲット

出来ました。

会場に入るとヘッドフォンと映像音声受信用の端末を貸し出されて会場内で映像が流れて

いるのですが、その映像の音声が赤外線で流れていてそれを受信機で受信し音声を

ヘッドフォンで聞くことが出来るようになってるんですね。これが映像が流れている画面の前に

行っても角度に依っては音声がいきなり途切れたりするので、人が多く会場内が混んでいるのも

ありじっとしてないといけないんですね。それが結構難しかったりしましたね。

展示物に解説の文章が書いてはあるんですけど、会場内が暗いのと自分以外のお客さんが

映像を観てるので、しゃがんで観たり美術館で絵画を観るのとは勝手が違ってちょっと苦戦

しましたね。結局意地と全部観たい強烈な欲求に突き動かされ、映像は一巡するまで全て

観て展示物の解説の文章も全部読みました。すると2時間所ではなく4時間半以上掛かり

あともう少しで5時間に近い時間が経過していました。。

展示場がある5階にはトイレがなく入口の1階に下りて来ないとトイレも行けないので

トイレ行きてーーと腰と足が痛くてガクガクだあーーと色んな意味でボロボロになってました。

この文章を自分で読んでもコイツアホだなと思われると思いますが、日を変えて別の日に

あと1回観に行く予定もなかったので頭の中に刻みつけたかったんですよ。

やっと観れたという達成感はありましたが本当に疲れ果てました。

ボウイは音楽的に時代時代で常に変化を繰り返して来たので、この時代の音楽は世間では

こういう音楽が主流でボウイはそれに対してこういう音楽的アプローチをしましたと言うような

展示方法や解説が成されているのかと予想していましたが、まったくそういう感じでは

なかったですね。

絵画を展示する美術館などでは、この時代の絵画は何々派の影響が色濃いとかこの画家

は何々派からの模倣や影響からは脱却し独自の手法を生み出してどうのこうのと解説の

文章にはそういうことが普通は書かれているじゃないですか!美術館に1回でも行かれた

ことがある方ならそうだよねと思ってもらえると思いますが、それと同じような解説や展示が

されているのかと思いきや、そうではなくボウイと組んでいたデザイナーの作品や服が飾って

あったりボウイの写真を撮った写真家の作品が展示されたりすることに的が絞られていたので

その辺は想定外でした。

と言っても雑誌やPVの中でしか観たことがない奇抜なデザインのスーツや服が観れたのは

素直に興奮しましたね。ボウイは音楽的な変容を繰り返して来て特にロックと言う音楽の

性質上ギターの音がメインになるので、有能なギターリストをとっかえひっかえ連れて来ては

試していましたからその辺はメタルやプログレのアーティストに近い手法を取っていました。

その為このギターリストの時代はこういう音楽をボウイにもたらしたとかそういった解説が

あるのかと予想してたんですが、それだと音楽が詳しい人やボウイに相当入れ込んでる

僕みたいなボウイバカでないと何を言ってるのか理解出来ない人が多いでしょうからボウイが

もたらした功績は音楽以外にも様々なことがありましたけど、音楽以外の功績に付いて

触れられていました。

当時の世間の常識である性の境界線のタブーに果敢に挑戦する発言や性別を超越した衣装

や化粧を施したりと言った行動を度々繰り返していましたし、それにベルリンの壁が築かれて

いた時代に東西に分かれていたドイツの若者に対して当時ライブを行い熱いメッセージを送り

ベルリンの壁崩壊後にドイツの外務省から追悼にツイッターで壁の崩壊に力を貸してくれて

ありがとうとメッセージをもらったりしていました。

こう言った一般のボウイの音楽に興味がない人にもボウイの偉大な功績の一部が分かり易い

形で紹介されていましたから、要は僕みたいなボウイバカばっかりが訪れる訳ではない

でしょうからこれが美術館の絵画を展示するのとは違って音楽家の展示会としては正しい

展示方法なんだろうなと改めて思いました。

当然僕も知らない情報も山ほどありましたしやはりボウイほど多面的で様々なことに挑戦

していたアーティストは今までもこれからも存在することは不可能だろうなとは改めて

感じましたけどね。

音楽だけでなく役者もやりPVもライブも衣装から映像まですべてに置いてアーティスティック

で特別な作品を創ることに情熱を捧げていた訳ですから、ロックスターなんだと思っていましたが

簡潔に言うと総合芸術家だったんだなと感じました。自身のルックスの良さも自覚していた

んでしょうから細身のイケメンであることも十二分に利用し才能溢れるデザイナーを何人も

使い衣装を創らせそれも自分の表現の一部に利用し、プライベートでは絵を描いたりも

していましたから人生のすべてがデヴィッド・ボウイとしてのアートを創出することに賭けて

いたのが今回の展示から改めて思い知らされました。

日本だけの企画だったのかと思いますが、坂本龍一ビートたけし戦場のメリークリスマス

で共演したこともありインタヴューの映像が流れていました。

そこで印象深かったのが教授がボウイにインタビューしたことがあり、自分が何を言いたいのか

話している最中に先読みしてこういうことが言いたいんでしょうとボウイが語り出しシャーマン

的な所がありびっくりしたという意味合いのことを言ってましたから当たり前過ぎてバカみたい

ですが超人的に頭が良かったんだとは思います。まあそうでないとあそこまで様々な芸術を

形にすることは出来なかったと思いますしね。

ボウイは音楽家であったり衣装のデザインを考えたり映画に出演したり斬新なPVを創ったり

とアーティストとしてありとあらゆるジャンルの顔を持っていましたからボウイと実際に

コラボレーションしたアーティスト達に取って自分に取ってのボウイとは?自分も含めたボウイ

のファンの人達に取ってのボウイとは何ぞや?と言うことがその人その人に取って捉え方や

視点が違うからDAVID BOWIE is 何々であると言うのが数学のような絶対的な正解の回答が

ないとは思うんですが、あなたに取ってのボウイって結局の所何ですか?と言うことを

この展示会で改めて見つけてほしいと言う願いが込められているんでしょうけど僕はこの

展示会を観て正直更にDAVID BOWIE is 何であるか?と言うのがわからなくなりました。

一人の人間が生涯に成し遂げられる限界を常人では考えられない遥か彼方の領域まで

開拓したアーティストと言うか哲学者であったのかもしれないと漠然と感じてはいます。

世界トップの基準を維持しつつ音楽を創るだけでも難しいのに役者から架空のキャラクター

の創出から誰も観たことのない斬新で破天荒な衣装からそういったものを何十年もの間ほぼ

ノンストップで創り続けていたんですから持っていたエネルギーと言うか才能と言うか

レオナルド・ダヴィンチの遥か上を走ってたんじゃないだろうかとさえ感じていました。

大袈裟な表現かどうかはこの展示会をご覧になった方にはそうかもしれないと思って

もらえる方もおられるかもしれません?人間業じゃなかったと言えば言葉で書くと陳腐ですが

そういう仕事を成し遂げたんだと思います。

思ってたより若い人が大勢いて年配の人ばっかりかと正直思っていたのでびっくりしました。

僕は朝の10時の開場前に当日券で入場したのですが、開演して随分と経つのにも関わらず

会場を後にする際出口で行列が出来ていたのにも驚きました。ボウイのことなんか知らない

若い人にも観てほしいなあと強く思いました。

ボウイグッズは山ほど買い込んでいる方も見受けられましたが、僕はクリアファイルに

グリーティングカードと言うのを数枚買って来ました。確か11種あると書いてあったのですが

7、8種類しかなかったので既に売り切れているのもあったようですね。

このボウイ日記のシリーズも今後続きがあるかわかりませんが、メインの大展示会をやっと

観ることが出来たのでこれで一段落はしました。ボウイは自分に取ってこれからも何がしかの

発見があり続けるアーティストだと思っています。

最後にこの日記を読んでくれた方に取ってDAVID BOWIE is の後にはどんな言葉を

当てはめたいと思いますか?