クージーの旅日記「フィリピン、パラワン島編」その4

 プエルト・プリンセサの次に目指したのがサバン。

 ここは世界遺産に登録されているプエルト・プリンセサ地下河川国立公園(アンダーグラウンド・リバー)探検の拠点となる小さな村です。

 プエルト・プリンセサのバスターミナルへはジープニー(乗合自動車)で20分ほどかかって、朝の8時前に到着。

 世界遺産の基地になるところだから頻繁にバスが出ているだろうと勝手に思い込んでいたのですが、サバン行きのバスは7時に出てしまった後で、次のバスは11時だという。

 「ゲッ、3時間待ち?」と思ったのですが、バス会社のおっちゃんは隣の会社を勧めてくれます。

 こちらは10人ほどが乗れるワゴン車で、8時半に出るというのでこちらで行くことにしました。

 途上国の乗り物は多少遅れることが当たり前と言ってもいいのですが、このフィリピンにおいては過去の旅で何度か早めに出ることもありました。

 そして、この時も10分前に出発…(笑)。

 僕以外は白人旅行者が2カップルだけでしたが、地元の人が途中から乗ってきたり降りたり。

 その中で、僕の隣に座ったやつだけがサバンまで行ったのですが、なんと彼は僕が泊まろうと思っていたマリーズ・ビーチ・リゾートのマネージャーだというのです。

 何か縁のようなものを感じます。

 しかし、喜んでいる場合ではありませんでした。

 料金を聞くと、ガイドブックには300ペソ(690円)と書いてあるのに、500ペソ(1150円)だと言うではあ〜りませんか!

 ガイドブックも旅行者がよく行く場所の情報は頻繁に更新されるのに対し、あまり行かない場所の情報は古いものがそのまま残っていることも多いのです…。

 サバンまでは2〜3時間と聞いてましたが、2時間も掛からずに到着。

 マリーズは村の東の端にあるので、とりあえず西の端から当たっていくことにしました。

 最西端のダブダブ・コテージは、400ペソ(720円)と書かれていたけど、聞いてみると700ペソ(1610円)。

 これはマリーズが300から500になっているのも仕方ないのか…。

 小さな村なので、とりあえず片っ端から当たっていきますが、二つあるプール付きの豪華ホテルだけはさすがに避けます…(笑)。

 その結果、700ペソ(1610円)より安いところが一つも無いまま、東端のマリーズ・ビーチ・リゾートが見えてきました。

 けっきょく、高くなってるとはいえ、マリーズが一番安いのです。

 

 コテージは質素なものですが、僕には問題ないレベル。

 前には東屋のようなものが2つ。

 室内も質素やけど、風がよく通ります。

 扇風機があるけど、必要なし。

 それよりもここには電気が通ってなくて、18時から23時までの間だけジェネレーターで電気が使えるのです…(笑)。

 何より気に入ったのはテラスからの景色。

 メッチャええ感じです…。

 さあ、残るは値段の交渉です。

 僕としては、内心はここで決定しているのですが、その顔つきはといえば「ええ〜、イマイチやなぁ〜。せっかくの休暇なんやからもうちょっとゴージャスなところにしようかなぁ〜?でも、値段は魅力やなぁ〜。どうしようかなぁ〜」と迷いに迷っている風を装ったのです。

 それが功を奏したのでしょうか、向こうから「400ペソ(920円)にする」と言ってきたのです。

 こうなったらこっちのもの。

 僕はさらに迷いに迷っている風を装いつつ、「350ペソ(805円)なら泊まる」と持ち掛けたのです。

 今度は向こうが迷いに迷い、「何日泊まるんだ?」と聞いてくるので、「3〜4日」と答えると、「4日泊まるなら350ペソにする」と言います。

 これで交渉成立。

 ちなみに、僕は最初から4日泊まるつもりだったのでした…(笑)。

 ここは村の西端なので人通りもあまりなく実に静か。

 テラスからぼんやり海を眺めている時間が最高なのでした。

 特に夕方から夜に移ろい行く時間帯が…。

 今振り返ると、一カ月の旅の中でもこのサバンで過ごした日々が一番幸せだった…。

 幸せやった…。

 生きてて良かった…。

                                                    (続く)

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