◆ 【森友学園】 「忖度」は英語でどう通訳された? 籠池氏会見で外国人記者に

◆ 【森友学園】 「忖度」は英語でどう通訳された? 籠池氏会見で外国人記者に

【The Huffington Post】 03/24 13:23

執筆者: 泉谷由梨子、古家郷

 学校法人「森友学園」の籠池泰典理事長の国会での証人喚問に続いて、3月23日、東京・有楽町の日本外国特派員協会で記者会見が開かれ、多くの外国人記者が参加した。

 「安倍晋三氏や昭恵夫人の直接の口利きはあったのか?」との質問に対して、籠池氏は証人喚問と同様に「直接ではなかったが忖度があったと思う」と答えた。

 記者会見は通訳を介して英語と日本語で行われたが、籠池氏が話した日本語「忖度」の表現について、通訳の男性が苦心したため、籠池氏の代理人で、国会では補佐人も務めていた山口貴士弁護士が割って入り、解説する場面もあった。

■ 「忖度」とは

 コトバンク大辞林 第三版)によると、忖度(そんたく)とは、「他人の気持ちをおしはかること。推察」とされている。

 籠池氏は、「忖度」という言葉を使って、国有地の売買や値下げについて、国会の証人喚問などで「安倍晋三氏や昭恵夫人は直接口利きをしたわけではないが、財務省の官僚がその気持を推しって動いたのでは」という内容の見解を繰り返し証言していた。

■ NYタイムズの記者が質問

 記者会見の質疑応答の終盤で、NYタイムズの記者は、籠池氏が「100万円の寄付」などについて明確に証言した一方で、「大きな力が働いた」「神風が吹いた」などの部分について、不明瞭であると指摘した。

 これに対して籠池氏は「安倍首相または夫人の意志を忖度して動いたのではないかと思っています」と回答。

 英語では初め、このように通訳された。

I believe that perhaps PM Abe or his wife were reading between the lines, that there was a mutual understanding between us.

 しかし、この回答にNYタイムズの記者はさらに「もうちょっとはっきり答えて欲しい。

安倍首相は直接に口利きしたのでしょうか?」と畳み掛けたが、籠池氏は再び「安倍首相は口利きしてないでしょ。忖度したということです」と答えた。

 この部分で忖度は初め、「surmise」と訳されていた。

この言葉は「推測する」などの意味がある。

I don’t think there is direct influence from Prime Minister Abe.

I think that he, that there was a, “surmise,” he read between the lines about what, there was a… Excuse me.

 しかしここで、山口弁護士が引き取り、以下のように「忖度」を英語で解説した。

 いくつか言葉を欠いているようですが、籠池氏が「忖度」という言葉で表現しようとしたのは、安倍首相によってではなく、安倍首相の周りにいる人々が何らか手を加えたということです。「忖度」というのは自分自身で何かするという時に使われる言葉ではなく、安倍首相の周囲の人間、もしくは子分の人間が何かしたという意味になります。

I think he is missing a couple of words, what he is trying to say is, when he said he was doing “sontaku”, that something done by people around him, and not by Abe. “Sontaku” is not a word that you use by yourself. When you say “sontaku,” Abe is probably, people around, or you know, people who are underlings of Abe.

 続いて、もう一人の通訳もこのように付け加えた。

 通訳からの情報として付け加えますが、「忖度」という言葉が英語通訳で少々混乱を招いているようです。

何通りかの言い方がありますが、「conjecture(推測)」「surmise(推測する)」「reading between the lines(行間を読む)」「reading what someone is implying(誰かが暗示していることを汲み取る)」などがそれに当たります。

英語で「忖度」を直接言い換える言葉はありません。念のため申し上げました。

Just to add as an interpreter’s note, the word “sontaku” is leading to some confusion in the English translation. There are several different ways to say this; whether it’s “conjecture” or “surmise,” “reading between the lines,” “reading what someone is implying.” So there is not one direct word in English which is what lead to this, just to add some information.

■ デーブさん「ずるい日本語」

 朝日新聞デジタルは、「忖度」についてアメリカ人放送プロデューサーのデーブ・スペクターさんの談話を以下のように紹介している。

 「忖度(そんたく)」は、便利なようでずるい日本語。

「よろしくお願いします」って、色んな意味を含み過ぎて英訳できない。

その悪い部分が前面に出たのが、森友学園の問題なんだと分かった。

当人たちはその自覚もなさそうで、なおさら怖い。

 

(「籠池氏、率直に語っていると感じた」 元検事の見方は:朝日新聞デジタルより 2017年3月24日05時44分)

■ NYタイムズではどう報じられた?

 NYタイムズはこの記者会見に出席していた記者の署名で、この会見の模様も含んだ記事を3月23日に公開している。

「忖度」に関する部分は、以下のように報じられた。

 木曜の夜(記者会見で)、籠池氏は国有地の値下げについて、安倍首相による「直接の口利き」はなかったと思うと話した。

 彼は「舞台裏の力」を匂わせ、「財務省の官僚の誰かが土地の売買の迅速化を助けた」と話した。

Thursday afternoon, Mr. Kagoike said he did not believe Mr. Abe had “direct influence” on the discounted land deal.

He hinted at “powers at work behind the scenes” and said that unidentified officials in the Ministry of Finance had helped facilitate the deal.

 

(Fax-Wielding Witness Tries to Link Japan’s Prime Minister to Scandal - The New York Timesより 2016/03/23)

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http://SNS.jp/view_diary.pl?id=1959266050&owner_id=28433789

なぜ財務省森友学園に通常あり得ない厚遇をしたのか

「役人に、大きな声で要求をするのは、まだ力のない若手のやりかた」ともいわれている。

ベテランになれば、「よろしく」「頼むよ」という穏やかな言葉に、断り切れない威圧を込める。

さらに上を行くと、言葉はいらない。

サインを読み取れない官僚は「×」である