カオスモス5 一粒の砂に世界を見るように 佐倉市立美術館

佐倉市立美術館

カオスモス5 一粒の砂に世界を見るように

会期:2017年3月1日(水)〜3月28日(火)

開館時間:10:00〜18:00(入館は17:30まで)

休館日:月曜日(ただし3月20日は開館)、3月21日

観覧料:一般800円(640円)、大学・高校生600円(480円)、中・小学生400円(320円)、未就学児無料

http://www.city.sakura.lg.jp/sakura/museum/exhibition/chaosmos16htm.html

井川淳子さんの写真作品と高瀬智淳さんの絵画作品が展示してある部屋。

足を踏み入れた瞬間、懐かしさに軽い衝撃を受けた。

初めて佐倉市立美術館に訪れた時と同じ間取りで

(CHIBA Art Now ‘01/絵画の領域展 http://www.museum-cafe.com/exhibition?event_id=3186)

過ぎた時間、重ねた時間と、当時のギラ子ギラ子した作家のエネルギーも

まるで亡霊のように蘇ってくる。

軽い眩暈を感じながら、今の展示に身を投じる。

井川淳子さんの写真。

僅かな光量を頼りに長時間露光で印画紙に写し取る。

天も地も見えない黒い空間に被写体が浮かび上がっている。

グラスの肌合いがグラスとは別の、ねっとりしたきめ細かさを出している。

無機質の埃が飛び散る胞子か綿帽子の種のような有機性を帯びている。

自立した針の後ろに何千何億かの女達の黙々と働く指と姿が見えるが、その姿に弱さはない。

ここに在る。のだ。

(そういや井川さんの作品に「わたし いま ここよ」みたいなのがあったなぁ、、、

って検索したらこの黒い写真が「ここよ、今、いつでも」だったーーー^^;)

この黒い空間に被写体を写し取った作品は

物質(被写体)をシンプルに(長時間露光ではあるが)撮影したもので、

実に静かな佇まいの作品だが、静謐=ナイーブの図式にははまらない。

こちらをじっと見つめる目を感じる作品だ。

(こちらのサイトで自立した針の作品が見れます。

  http://music-book.jp/video/news/news/137279 )

同室に展示されている高瀬さんの作品。

細かい線描でつくられた作品世界。小さな小さな作品。

うっかり切手と間違えて貼って投函してしまい郵便配達員が切手とは違う。

でも、切手とは別の尊い気配を感じ取り途方に暮れる妄想がかけめぐる。楽しい!

鉛筆で描かれた作品。

細かい細かい線描の集積に濃淡があり、これが凄い快感。

一点一点、見ていると忘我の淵に迷い込んでいくような

もう実に 好きなことさしてえな、だって気持ちいいんだもん  な感覚になる。

画像では伝わらない。是非、お求めになってお手に取られて、、、チガウか^^;

井川作品と高瀬作品。

この部屋の世捨て人度数の濃さといったら(笑)。

心と魂を好きに浮遊させてくれます。気持ちいいですよ〜。